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レ・ミゼラブルの感想~まとめ~ [レ・ミゼラブル2013]

lesmis2013.jpg
レ・ミゼラブルの感想を キャスト別に纏めてみました。
(結局 2回しか行けませんでしたが)

赤文字が1回目観劇のときのキャスト
青文字が2回目観劇のときのキャストです。

長文です。
ネタバレもあります。

大丈夫な方だけ、続きをどうぞ。

ジャン・バルジャン。
2回とも、吉原光夫さん のバルジャンを拝見しましたが。
司教様に出会うまでの 荒々しさと 後半にだんだんと穏やかに
(こういう比喩が正しいのかどうかわからないけれど)
仏様のような顔になっていく様子にココロうたれました。

最期、死を迎えて
「罪 深きわが身、貴方の元へ」 と
すくっと立ちあがり空を見上げた時の表情・・・
今でも脳裏に焼き付いています。

ジャベール。
川口達也さん と 鎌田正樹さん を拝見しました。
どちらも 前演出のジャベールより若さがある 感情的なジャベールだと思いました。
私は今まで、ジャベールに対して
「冷酷に冷静に任務を遂行するロボット」 のようなイメージを持っていましたが・・・
新演出ではバルジャンと対峙した時に うろたえたり、必死になったりする部分が強調されていて
とても人間的に見えました。
その為、ジャベールの心理的な部分が分かりやすくなって
「自殺」 の 「逃れたい、早く」 等
今までよりも深く 共感出来た気がします。

司教様は  古澤利人さん と 田村雄一さん
お二人とも 線の細い スラリとした司教様でした。
「さて、我が兄弟」 がちょっと強調された感じで
ドキっとさせられました。
「私が買った」 は低く下がる歌い方。
そして ふわりと立ち去って行く・・・
以前は 「私が買った」 でトーンがあがり、そこで号泣させられましたが
今回は バルジャンと一緒に 呆然と司教様の背中を見送ってしまうような
そして じわじわと 後悔、自己嫌悪のような感情が一気に押し寄せてくるような
そんな流れでした。
正直 司教様のシーンの印象が薄くなったかも・・・と感じましたが
後半、ラストにも出て来るんです、司教様。
ああ、あの後姿はここに繋がるんだ・・・と思って、温かい気持ちになりました。

ファンティーヌは 知念里奈さん と 里アンナさん。
新演出では 「夢破れて」 が 冒頭から感情を叩きつけるような
歌い方になっています。
その為、ファンティーヌの 母親の部分だけでなく
女性としての姿がより強調されたように感じました。

リトルコゼットは 2回とも 木村青空(そら)ちゃん
1回目も 充分上手だったのですが、2回目に彼女の歌を聞いた時
感情を込めて歌っている・・・というよりは 感情がこぼれ出るような歌い方に進化していて
感動しました。
新演出では 「お人形もあるわ 友達もいるわ 誰もどならない 虐めたりしない」
が ごっそりとカットされているのですが
ここは復活して欲しいなぁ。。。と願っています。

マダムテナルディエ は 浦島りんこさん 谷口ゆうなさん
お二人とも 本気で怖かったです(褒め言葉です、念のため)
浦島さんのマダムは アダルトな色香を感じました。かっこよかった。
谷口さんのマダムは 結構 お茶目な所があって 可愛いと感じる所もありました。
テナルディエといちゃつく所や 際どい歌詞を歌う所も
あまりHな雰囲気ではなく 面白くて、好き。 

テナルディエは 駒田一さん と KENTAROさん
観た直後の日記に、「新演出では、宿屋のシーンがブラックだ」 と記述してしまいましたが・・・
観る人によって 捉え方は様々だと思います。
私は最初、なんだか嫌だなぁと感じてしまったけれど、時間が経つにつれ 受け入れられました。
ブラックユーモアとして 楽しく感じる人もいると思うし、
テナルディエ夫婦の 金の為には容赦ない様子
ここまでしないと、生きていけない程の厳しい時代背景を表現するには
分かりやすくなっていたのでは・・・と思いました。

いずれにせよ、テナルディエ役は お二人とも流石の安定感。
味わい深く 表現力たっぷりの声。。。楽しかったです。
「世間は狭いなぁ」 というセリフも 違和感なく 入りました。

マリウスと コゼットは 2回とも原田優一さん若井久美子さんカップルでした。
原田さんは若々しく 少年ぽいマリウスで
ぶっ飛んでいる感じ(本当に虹の空に飛んで行きそう)も納得の演技。
若井さんは 大人っぽい しっかり者のコゼット という風に見えました。
演出的にも コゼットを芯の強い女性として表現しているようで
すごく積極的な描写が増えていました。
以前は 清楚なお嬢様というイメージでしたが 今回はけっこう逞しい少女に見えました。
その 垣間見える 積極性やたくましさが 
「夢破れて」を激しく歌っていたファンティーヌの姿とも重なって
「ああ、親子だなぁ」 と納得。

エポニーヌは 平野綾さん昆夏美さん
帽子が赤くなったのと、グローブみたいな手袋(?)のせいか
だいぶ 見た目が若く(幼く)なったように感じました。
実際 若い役なんですが、コゼットと同年代に見えない気がしたのは
わたしだけ・・・?いや コゼットが大人っぽすぎるのか?

それはさておき、少女という感じが増したので
マリウスから妹扱いしかされない、という部分にも説得力があります。
そして 元気いっぱいで、ガブローシュと質感もダブるので
兄弟、という感じが見えました。

印象的だったのは マリウスから託された手紙を
エポニーヌがコゼットに届けに行くシーン。
バルジャンから 「俺に渡せ 坊や」 と言われて
帽子を脱いで 正体を見せる所が印象深かったです。
何故 帽子を外したのか・・・その心理はよく分からなかったのですが
エポニーヌが コゼットと同じ年くらいの少女だと分かった時の
バルジャンの対応が すごく愛に満ちているように感じました。

エポニーヌも ツンとしていた態度が柔らかくなります。お駄賃を投げ捨てませんし。
彼女も この一瞬だけ 父親の愛や
人間として接して貰える温かい空気(バルジャンが司教様に家に泊めて貰った時にような)を
味わう事が出来たのかも・・・。
だからこそ、
自分とコゼットは住む世界がこんなに違う、太刀打ちできないと 悟ったかもしれないな、と感じました。
短いシーンではあるのですが とてもココロに残っています。

アンジョルラスは 杉山有大さん と 上原理央さん
実は ジャベール同様にイメージに変化があったキャラクターの一つです。
一人抜きんでてオーラを放つ カリスマリーダーというよりは
皆の志気に押されて 先頭に立ったリーダーという風に見えました。
良い意味で、学生の中にしっかりと溶け込んでいる雰囲気。

学生達は、個々のお芝居がかなり注目されるような演出になっているので
その中で存在感を上げて行くのが難しそうに見えましたが
お二人とも、流石の歌唱力と美しい立ち姿で 目を引きました。

カフェのシーンでは 即興的になのでしょうか
学生一人一人、かなり色んなお芝居が展開されており(台詞のボリュームもありました)
迫力がありました。視点が定まらなくなるほど。。。(笑)
個々の持つ異様な熱気が伝わって来て 死に向かって行く危うさがにじみ出ていたと思います。

そんな中で、とくに注目が行くようになったのは グランテールじゃないでしょうか。
私は2回とも、菊池まさはるさん でした。
ガブローシュの弾拾いシーンの主役は ガブではなくグランテール!? といっても過言ではないほどに(笑)
また、異様に盛り上がる学生達の中で グランテールの言うことに
今回 とても共感を覚えました。
「死も恐れぬか? 世界は忘れないか? 死など無駄じゃないのか? 空しくないか」
何だろう・・・自分も それなりに色んな現実を味わったからでしょうか。
熱意の中でふと立ち止まる 自問自答の心理。。。
すごく シンクロしました。

ガブローシュは 2回とも 松井月壮君でした。
ビジュアル的にも 「戦うチビ犬」 という雰囲気がすごく合っていると思います。
歌も上手だし、動きの切れもあって元気いっぱい。
あんまり「演じてます」 って感じがなくて 自然体に見えました。
最期、打たれて死んでしまうシーンも すごく自然。。。だからこそ 本当に悲しかった。

・・・とまぁ、
つらつらと キャストとシーンの感想を書いて来ましたが
一番 ココロを打たれたのは ラストシーンです。

前述した撮り、エポニーヌとバルジャンのお芝居が印象深かった分
「エポニーヌがバルジャンをお迎えに来る」 という部分に説得力が生まれました。
バルジャン、ファンティーヌ、エポニーヌの三重奏
「愛はとこしえに生き、誰かを愛する事は 神様のおそばにいることだ」
の旋律が 今まで以上にココロに染みてきました。

また、学生たちの列の中に 司教様がいらした事。
これにも感動しました。

なぜかこの時に・・・

司教様の  「さて わが兄弟  銀の燭台を使って正しい人になりなさい」 と
マリウスの 「言葉にならない  痛みと悲しみ 空の椅子とテーブル 友はもういない」 

という 「救いを与える心 と 救いを求める心」 の旋律がフラッシュバックしてきました。

マリウスは、バルジャンから コゼットという最大の救いを与えて貰えたんだな・・・と
ふと思いました。


レ・ミゼを観ていて感動するのは こういう発見があった時です。

この作品を見ると いつも
人の人生は必然的に どこかで交わっていて、繋がっていて
皆でひとつの物を共有して生きているんだ・・・って
そんな気持になります(漠然としてますが)。

その感動は、旧演出でも新演出でも変わらず・・・

やっぱり私は このミュージカルが大好きです!


新演出で 再上演されたレ・ミゼ。
今後 ますます 進化を遂げて行くと思います。

また 次のシーズンも 観に行きたいです!


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